新築の戸建を購入する場合に、真っ先に検討するのが、
「建売住宅」
ではないでしょうか。
※建売住宅とは…土地と建物を合わせて売っている新築の分譲住宅です。
販売時には既に建物の建築確認申請が済んでいて、間取りや外装などのデザインが決まっているものを言います。
今回は新築建売住宅を購入する際のメリット・デメリット、注意点についてご紹介します。
□建売住宅のメリットとデメリット
*メリット
●注文住宅よりも費用が抑えられる
建売住宅を販売するハウスメーカーは画一的な仕様で、複数の現場で複数の建物の建築を行っています。
そのため、資材を大量発注して仕入れることで、建築コストを抑えることができ、注文住宅で同様の仕様でハウスメーカーに建ててもらうよりも格段に割安になります。
●打ち合わせの手間・時間が省ける
注文住宅の場合は、ハウスメーカーと打ち合わせをしながら建てていきます。
戸建てを一から建てるので、打ち合わせを行う回数とその時間は、トータルすると膨大になります…(これを楽しめない方には苦痛です…)
建売住宅は、良かれ悪かれ、すでに設計プランが決まっていますので、この打ち合わせの手間と時間は一切かかりません。
●引き渡しまでの期間が短い
建売住宅は建築が始まってから3~4か月ほどで完成するものがほとんどです。
仮に完成している建売住宅を購入した場合は、資金繰りさえ整えば、すぐに引き渡しを受けられます。
※住宅ローンを利用する場合は、その手続き期間は必要です。
そのため、新居へのお引越しを急ぎたい方には適しています。
●住宅ローンの手続きがラク
注文住宅の場合の流れは…
①土地を購入して、②建物を建てるハウスメーカーを決めて、③建物プランを打ち合わせて、④工事着工して…⑤完成!引き渡し
という感じになりますが、住宅ローンを利用する場合は、①の土地を購入する時に、②、③まで行っておかないといけなくなり(理由:建物の金額が決まっていないと、住宅ローンの借入額が決まらないから)、かなり手続きが煩雑になります。
その点、建売住宅の場合の流れは…
土地と建物がセットで金額も確定しているので、住宅ローンの手続きは大変わかりやすく、ラクです!
●完成物件を見て購入可能
建売住宅は、まだ更地の段階から売りに出ているものもありますが、既に建物が完成していてまだ販売しているものもあります。
建物が完成している場合は、内装や間取り、陽当り、立地状況などを実際に確認してから購入を決めることができます。
*デメリット
●間取りやデザインが選べない
既に建築確認申請を済ませているので、原則、間取りは選べません。
仮に変更できたとしても、かなり限定的になり、費用は別途かかることになります。
デザインも既に決まっていて変更できませんが…建築初期の段階だと、設備等の色の選択(カラーセレクト)ができる場合もあります。
●設備はほぼノーマル仕様
建売住宅は注文住宅よりも費用が安いことが一つの売りになっています。
そのため、標準設備は華美なものが付いているケースはあまり無く…ドアや窓枠などの建具も凝ったものではなく、シンプルなノーマル仕様のものになります。
●複数の建物が並ぶ場合は、デザインが画一的に
建売住宅では、広い土地に複数の建物を一気に建てて、一斉に販売する…というケースが多くあります。
そのような「多棟現場」の場合、色合いにアクセントを付けつつも、デザインはみんな一緒…という現象が良くおこります。
(理由:同一のハウスメーカーが建てているので、同一デザインにすると、資材の発注をまとめて行えて、建築コストを抑えることが出来る⇒販売価格を低くすることが出来るため)
全体の景観としては、統一感が出でキレイに見えますが…
各住戸の個性は失われるので、好き嫌いが分かれるところです。
□建売住宅を購入する際の注意点
次に、建売住宅を購入する際の注意点をまとめてみました。
*価格に何が含まれているか?をチェック
建売住宅は、「土地+建物」のセットで価格が決まっていますが…
その中の「建物」には何が含まれているか?を事前に確認しておきましょう。
例えば…TV視聴用のアンテナ。
実は、ほとんどの建売住宅にはついていません!
(意外かもしれませんが…)
そのため、TV視聴用にアンテナを付けるか、ケーブルTVと契約するか、などを検討しておく必要が有ります。
その他にも…水道利用加入金が別途必要だったり(建物価格に含まれていることが多いですが)、外構工事(カースペースなどの建物の周りの工事)が別途必要だったり…
物件によっては、標準仕様で網戸がついていない、ということも!
建物価格に何が含まれているか(または含まれていないか)は、売主業者(ハウスメーカー)によって変わってきますので、購入前にしっかりと確認しておきましょう。
*アフターサービスをチェック
今の新築戸建は、売主業者が引き渡し後に「アフターサービス」を設けていることがほとんどです。(2020年10月現在)
もちろん、建売住宅の場合も「アフターサービス」が付いているケースがほとんどですが…
その内容については、売主業者が独自で決めています。
購入前にアフターサービスが付くのか、付く場合はその内容について、しっかりと確認しておくことをお勧めします。
*付けたいオプションが付けられるかチェック
建売住宅は、設備・仕様が決まっていて、基本的には変更はできませんが…
「オプション工事」ができる物件(売主業者による)もあります。
もし、付けたいオプション…食器洗浄機、床暖房、全窓にシャッターなどがある場合は、それらが付けられるのかどうか?付けられる場合の工事費用はいくらか?を確認しておきましょう。
*引渡し前の内覧は重要!
新築建売住宅を購入すると、必ず行うのが…
「引渡し前の内覧」です。
これは…完成した物件を引渡し前に買主様に内覧してもらい、不具合(建具の建て付けやクロスの剥がれ・汚れ、フローリングの傷など)があるかどうかをチェックしてもらう為の内覧です。
建売住宅(特に完成後に購入した場合)は、それまでにいろいろなお客様が内覧をしていることもあり、多少、傷や汚れが付いている場合があります。
この「引渡し前の内覧」を行うことにより、指摘した不具合を引き渡しまでに売主業者に補修(もちろん無料で)してもらうことが出来ます。
とても重要な作業なので、日中の明るい時間帯に行い、不具合が有ればしっかりと指摘して直してもらいましょう。
*点検口やエアコン設置の位置などをチェック
建売住宅は、設計プランが決まっていて、その通りに施工されているのが大前提です。
ただし!細かいところ…例えばコンセントの位置やエアコン設置の位置、床下・屋根裏点検口の位置などは、工事の過程で多少の変更が入っている場合が有ります。
前出の「引渡し前の内覧」時に、そのあたりの変更が無いか、変更があった場合はどこになったのか?を確認しておくと良いでしょう。
□まとめ
今回は、建売住宅のメリット・デメリット、建売住宅の注意点をまとめてみました。
新築戸建を購入する場合、まず建売住宅を検討される方が大半だと思います。
(注文住宅はあこがれますが、高くてなかなか手が出ない…という方が多いと思います…)
最近の建売住宅は以前(といっても20年くらい前)と比べて、格段に設備・仕様のグレードが上がっています!
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建売住宅のメリット・デメリットをよく理解し、注意するポイントを押さえて物件探しをしていきましょう!
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