戸建て・マンションの適切なクローゼットのサイズってどれくらい？

戸建てやマンションの収納において、大活躍なのがクローゼットですよね！
クローゼットが広いと、その分収納できて便利なのですが…
反面、広すぎると使い勝手が悪かったり、デッドスペースができてしまったりする可能性もあります。
そこで今回は、戸建てやマンションにおいて適切なクローゼットのサイズについて調べてみました。

□クローゼットの使いやすい奥行きは…？

＊クローゼットは奥行きは４５～６０ｃｍが一般的

クローゼットのサイズは、物件・お部屋によってまちまちですが…
奥行きは４５～６０ｃｍになっていることが多いです。
４５ｃｍというのは、「成人男性の肩幅程度」になるそうで、ハンガーを利用できるサイズの下限ということになります。
そのため、コート類等をかける場合は、奥行き４５ｃｍだと足りない可能性が高く、５５ｃｍくらいは欲しいところ。
ただ…５５ｃｍあれば、だいたいの衣類はかけられますが…
６０ｃｍあると、バッグも収納出来たり、収納ボックスの選択肢が広がったり、かけている衣類とクローゼットの扉との距離に余裕が出てきたり…します。
なので、衣類用のクローゼットの使いやすい奥行きとしては、６０ｃｍくらいあると理想的です。

＊７５～８０ｃｍの奥行で、布団の収納ができます！

衣類だけではなく、布団も収納したいときは、奥行きが７５～８０ｃｍ必要になります。
７５～８０ｃｍというのは、布団を三つ折りにした時のサイズを目安にしています。
ただ…布団をおくためのスノコが７８ｃｍ程度のものが多いので、布団を収納する場合は、クローゼットの奥行きは８０ｃｍくらいあると理想的です。
この場合、布団は収納できますが、布団以外のところにデッドスペースができる可能性が高いので、使い方を工夫しましょう。

＊サイズが広くなりすぎると、使いづらいです…

クローゼットの奥行きが８０ｃｍを超えてくると、いわゆる「押し入れ」に近くなってきます。
そうすると、収納力は上がる（大きいものもしまえる）のですが、デッドスペースが増えたり、奥行きがありすぎて使いづらくなったりします。
引き出しのある収納ボックスをおいても、あまり奥の深いものは出し入れがしにくくなり、不便です。

□クローゼットの活用方法の定番は？

では、クローゼットをうまく活用するには、どうすれば良いのでしょうか？

＊建材メーカーの収納セットを利用する

いちばん手っ取り早く、楽チンなのがこの方法です。
クローゼットの内部に取り付けるもので、ハンガーパイプはもちろん、棚や引き出し等がすべてセットになっています。
さらに…利用する人数に合わせて、収納方法の説明書が付いているという優れもの！
使いやすさは折り紙付きです。
ただし…問題は、その値段。
ものによりますが、１つ●万円～１●万円ほどで、各部屋に複数付けるとなると、結構な金額になります。
「なかなか収納にそこまで掛けるのは、難しい…」
という方は、以下の２つの定番の方法をご紹介します。

＊既存のハンガーパイプ＋カラーボックスを活用する

ほとんどのクローゼットには、最初からハンガーパイプが設置されています。
これは、そのまま利用しましょう。
そして、ハンガーパイプの上には、棚（板）を設置して、軽めの普段はあまり利用しない小物類を。
ハンガーに衣類をかけて、余ったスペース（下）にはカラーボックスを置き、こちらは使用頻度が高いものを。
衣類の丈に合わせて、カラーボックスのサイズ（高さ）を選べば…例えば、長めのコートの下には、低いカラーボックス、シャツなどの下には高さのあるカラーボックス、などなど…デッドスペースが出来ずに非常に効率よく収納できます。
※この場合の注意点は、「服の長さをそろえて収納すること」です。
例えば、右側から長さの順にかけていく…などの工夫をしましょう。
※カラーボックスは、引き出し１段ごとに積んで重ねられるタイプが便利！
そうすると、服の長さに応じて簡単に高さを調整できます。

＊ハンガーパイプ＋もう１つハンガーパイプを付ける

とにかく、クローゼットには服をいっぱい入れておく！という方には、この方法がおススメ。
ハンガーパイプを上下２段に設置。
単純に通常の２倍の服をハンガーにかけることができます！
とても便利で収納力がアップするこの方法ですが、いくつか注意点があります。
①ハンガーパイプの高さ
下段のハンガーパイプを高く設置すると、服同士が重なってしまいますし、低く設置しすぎると、服が床についてしまいます。
100～110ｃｍくらいの衣服がかけられるような間隔を目安にしましょう。
どうしても間隔が取れない場合は、上段のハンガーパイプをもう少し上に設置し直すのも方法の１つです。
ただ、この場合も上段のハンガーパイプの高さに注意が必要です。
（ハンガーパイプが高すぎて、使いづらい…ということにならないように）
②上部に棚が設置できない？
上段のハンガーパイプの上に棚を設置しても、十分なスペースが取れない場合があります。
そうすると置ける物が限られてきて、結局、使わなくなる可能性がありますので、注意です。
③丈の長い服がかけられない
便利なこの方法の最大のマイナスポイントがこれです。
コートなどはかけられなくなります…
対策としては、下のパイプを１部分だけ外す、ということも考えられます。
（構造上できるなら…という前提ですが）