「住宅の購入を考えているけど、住宅ローンのことはよくわからない…」
このようなお悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
物件探しと並行して、資金計画…いくら自己資金を用意して、いくら住宅ローンで借りるのか…を立てていくことは、とても重要です。
(そこが固まらないと、購入する物件の価格・予算が決まらないので。)
そこで今回は、住宅ローンの手続きの最初の入口になる
「住宅ローンの事前審査」
について、流れと必要な書類をご説明します。
□住宅ローンの審査の流れ
住宅ローンのご利用には、審査が必要です。(当たり前のことを言ってしまいました…)
そしてその審査は、住宅の契約(購入)前に行う「事前審査」と、契約(購入)後に行う「本審査」の2段階になっています。
疑問:なぜ2段階になっているのか?
答え:本来、住宅ローンの審査とは、住宅の契約後の「本審査」のことを言います。
ただ、住宅の契約後に住宅ローンの(本)審査が通らなかった…となると、買主、売主、仲介している不動産業者のいずれにとっても、不利益が出ます。
※この場合、買主は白紙解約(支払い済みの手付金などが戻ってくる解約)ができる特約を付けることが普通ですが…それでも、手間と時間を考えると、良いことは一つもありません。
そんな事態をできるだけ回避するため、住宅の契約前に簡易な(と言っても、キッチリしています!)「事前審査」を行い、買主が住宅ローンの基準を満たしているかどうかを事前に確認をするのです。
事前審査⇒住宅の契約(購入)⇒本審査
住宅ローンの審査の流れは、上記のようになります。
□住宅ローンの事前審査時に必要な書類
事前審査の時に必要な書類は、勤務形態によって変わります。
*給与所得者(サラリーマンや公務員の方)の場合
・源泉徴収票のコピー ※原則、前年の分
・本人確認資料(運転免許証、パスポートなど)のコピー(表、裏)
・健康保険証のコピー(表、裏)
・認印
勤続年数が短めの方は、給与・ボーナスの明細が必要な場合もあります。
*個人事業主(確定申告をしている方)の場合
・確定申告書のコピー ※原則、直近3年分
・本人確認資料(運転免許証、パスポートなど)のコピー(表、裏)
・健康保険証のコピー(表、裏)
・認印
確定申告書は、明細の入った「付表」も含め、全部必要です。
*会社経営者(代表)、会社の役員の場合
・会社の決算書のコピー ※原則、直近3年分
・源泉徴収票のコピー ※原則、前年の分
・本人確認資料(運転免許証、パスポートなど)のコピー(表、裏)
・健康保険証のコピー(表、裏)
・認印
会社の決算書は、財務諸表からすべて必要です。
かなりの量になりますが…
こんな感じです。
ちなみに、すべての方に共通しているのは…
●書類は全部「コピー」で大丈夫です。
(原本は本審査時に提出を求められます。)
●押印は実印ではなく「認印」で大丈夫です。
※シャチハタはNG
(本審査時は実印です。)
といったところでしょうか。
あとは、審査する方の状況によって、提出を求められる書類が出てくることも…
例:他にお借入れがある方(車のローンやカードローン、キャッシング、カードでの分割払い・リボ払い など)は、その内容のわかるもの(返済予定表等)の提出を求められることが多いです。
さらにちなみに…
事前審査書類の記入・押印をして、上記の書類と合わせて提出⇒審査結果が出るまでの期間は…早ければ当日!(朝イチに提出したら夕方に承認が出ることも!)通常で2、3日、遅ければ1週間くらい、という感じです。
給与所得者(サラリーマンや公務員)の方の場合は、審査結果が出るのが早い傾向にあり、
それ以外(会社経営者や個人事業主)の方の場合は、時間が掛かる傾向にあります。
提出書類に不備や不足があると、想定以上に審査に時間が掛かる(ヘタをすると取り下げの場合も…)ので…銀行から求められた書類は速やかに提出することが大事なポイントになります。
□まとめ
今回は住宅ローンの事前審査について、流れと必要な書類をご紹介しました。
気に入った物件があり、いざ!契約(購入)を!となったときに…
「住宅ローンの事前審査手続きに時間が掛かり、結果が出るのを待っている間に、他の方に買われてしまった…」
ということにならないように!
(このケース、実際に目にすることは多々あります…)
あらかじめ住宅ローンの事前審査に必要な書類が手元にあるか確認し、無いものは取り寄せておきましょう!
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株式会社いえまる