戸建てとマンションの固定資産税の違いとは?

戸建てかマンションを購入すると…翌年から毎年、固定資産税がかかります。
そして戸建てとマンションにかかる固定資産税は…実は違いがあります。
「なんで違いがあるの…?」
なかなか分かりずらいですよね。
そこで今回は、戸建てとマンションの固定資産税の違いを解説します。

 

 

□固定資産税とは

そもそも固定資産税とは、何でしょうか?
固定資産税とは、土地や建物などの「固定資産」に課せられる税金のことです。
住宅を所有している限り、必ず毎年払い続けなければいけません。(残念ながら…)
固定資産税は、所有している土地、建物がある市区町村が課税するもので、その年の1月1日に所有している人に納税通知書が届きます。
納税通知書は4~5月ころに届くので、金額を確認してきちんと支払いを行いましょう。
固定資産税は、住んでいる地域によって異なりますが、コンビニでの支払いやクレジットカードの自動引き落としなど支払い方法が多様で選べる場合もあるようです。

 

 

□固定資産税の計算方法

固定資産税は、土地や建物などの固定資産の評価額(課税標準額)に1.4%(標準税率)をかけて算出します。

固定資産税=固定資産税評価額(課税標準額)×1.4%(標準税率)
※都市計画税は別途0.3%で課税されます。

固定資産税評価額は、土地の公的価格や家屋の時価額をもとに各市区町村が算出します。
そして、3年に1度、「評価替え」(固定資産税評価額の見直し)が行われることになっていて、その時々の評価により、再計算されます。
それにより、土地については地価の上がり・下がり応じて、固定資産税額も上がり・下がりします。
建物については、年々古くなってくると固定資産税額も下がり、建替えやリフォームなどで価値が上がると固定資産税も上がることになります。

 

 

□戸建てとマンションの固定資産税の違い

では、なぜ戸建てとマンションで、固定資産税に違いが出てくるのでしょうか?
答えは…
「購入価格の中の土地価格と建物価格の割合に違いが出るから」
です。
マンションの場合、土地(敷地)は、マンションの各部屋の所有者全員での共有という扱いになるため、各個人の土地の所有面積は小さくなる傾向があります。
よって、土地価格は戸建てよりもマンションのほうが安くなり…固定資産税額も安くなる傾向があります。
逆に…建物については、一般的に、戸建ては「木造」が多く、マンションは「鉄筋コンクリート造(RC造)か鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)」が多くなります。
税務上の建物の耐用年数は、木造(住宅用)が22年、RC・SRC造(住宅用)が47年と設定されていて…それにより、マンションの減価償却の期間(建物の価値が減る期間)が長くなります。
そうなると、どうなるの?
⇒建物については、マンションのほうが固定資産税の高い期間が長くなります。

一言でまとめると…
《固定資産税額の違い》
戸建て:土地が高め、建物が安め
マンション:土地が安め、建物が高め
ということになりますね。

では…
「結局、戸建てのマンション、どっちが固定資産税が多く掛かる?」
のでしょうか?
一概に比較はできませんが、一般的には、
「長期間(30年以上)経過した場合は、建物の固定資産税額があまり下がらない「マンション」のほうが、トータルの固定資産税額が掛かってくる。」
と、考えられています。
(その分、マンションのほうが建物価値が長持ちする、ということです。)
※とてもざっくりした比較なので、あくまで一般論とお考え下さい。

 

 

□まとめ

固定資産税は住宅(土地・建物)を所有するなら生涯払い続けなければいけないものです。(残念ながら…)
何も言わなくても、何の手続きをしなくても、住宅を購入すると、納付書が毎年届きます。(残念ながら…)
「どのように計算されていて、いつ頃、どこに払うのか?」
という基本的なところをご理解いただき、支払い忘れや滞納(!)の無いよう、毎年、計画的に気持ち良く(まではムリでしょうか(笑))納税していきましょう!

 

 

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